下の子を出産したとき、病院の指導で「産後に尿もれ対策をすべき!老後のためにも。」と言われました。
産後の尿もれに悩むママさん、ご安心ください。あなただけではありません。
また、歳をとってからの尿もれも実は産後に原因があり?!とのことで、尿もれの解決方法と、おすすめの骨盤ベルトについてご紹介します。
産後の尿もれ、原因と解決方法は?
産後、赤ちゃんのお世話に必死になっている時に、ふと自分が尿もれを起こしていることに気づいた、なんてことがあるかもしれません。
産後の尿もれの原因は、出産です。
産後の尿もれ、原因を詳しく
「妊娠中は、大きくなった子宮が膀胱を圧迫するから尿もれになりやすいって聞くけど、なぜ産後も?」
と思われるかもしれません。
原因をリスト化すると、こんな感じです。
- 妊娠中大きくなった子宮がまだ戻りきっていなくて、まだ膀胱を圧迫している
- 授乳期の女性ホルモンの影響
- 分娩の時に、骨盤底に負担をかけたから
- 分娩の時に、神経細胞が傷を負ったかもしれない
子宮は産後、時とともに元に戻っていくので待つしかありません。
妊娠、分娩で女性ホルモンはバランスを大きく崩し、1年間くらいかけて正常に戻っていきます。
なので、原因の1と2は、時が来るのを待つしか解決策はある意味ないのでしょう。
骨盤底とは?
原因の3と4を見ると、やはり帝王切開での分娩より、自然分娩の人の方が産後の尿もれになりやすいそうです。
「尿もれ 対策」と検索すると、確実に出て来るのが「骨盤底」や「骨盤底筋群」という言葉。
骨盤底筋群とは、骨盤の底にあって、膀胱や子宮や直腸を支えている筋肉のことです。
この骨盤底筋群は、排尿のコントロールをする役割があり、尿意を感じると緩むようになっています。
分娩で骨盤底に負荷がかかることで締める力が弱くなり、尿道の締まりも悪くなって尿もれにつながるのです。
実は、分娩だけでなく、加齢による筋力の低下でも尿もれが起きやすくなるため、産後のこの機会に尿もれ対策をしておくことは、将来の尿もれ防止にもつながるのだそうです。(看護師さん談)
簡単!骨盤底筋トレーニングで尿もれ改善
「尿もれの原因が骨盤底筋が緩んで締まりが悪いことにあるなら、骨盤底筋を鍛えてあげれば良い!」というのが、尿もれ解決方法のオーソドックスなものです。
私が産後、病院で尿もれ対策の指導を受けたのも、この骨盤底筋トレーニングでした。
骨盤底筋トレーニングのやり方
骨盤底筋トレーニングは、検索すると「立った姿勢で」とか「寝た状態で」とかいろいろありますが、行うことは1つだけです。
肛門を内側にキュッと引き締めた状態を5〜10秒くらいキープする!
(お腹に力は入れないで、肛門と膣をしめるように意識すること。)
おそらく、どんな筋トレよりも簡単だと思います。道具もいらないので思い出した時にすぐ行うことができます。
仰向けでも座ってでも立ってでも行うことができます。
肛門を引き締める→ゆるめる、、、を10回くらい1セットを目安に行うと良いでしょう。
重要なのは、毎日骨盤底筋トレーニングを行うことです!
骨盤底筋トレーニングのポイント
肛門をしめる時に、骨盤が後ろに傾いていると効果が出にくくなります。
特に座って骨盤底筋トレーニングを行う際は、骨盤を立てて姿勢を正してから肛門をしめるとより効果的です。
仰向けで行うとお腹に力が入りにくいので、座った姿勢でどうしてもお腹に力が入ってしまう人は、仰向けで骨盤底筋トレーニングを行うのがおすすめです。
産後の骨盤底筋トレーニングはいつから行うべき?
分娩で負荷がかかった骨盤底のたわみは、順調にいけば2ヶ月もすれば戻ると言われていますが、特に産褥期(産後6〜8週間)に無理をすると回復が遅れてしまいがちです。
産褥期はなるだけ横になって体を休めるようにしましょう。
骨盤底筋トレーニングは、会陰の痛みが治まる時期からか、産後1ヶ月後からと言われています。
産後1ヶ月〜産褥期が終わるまでは、骨盤底筋トレーニングをする時は軽く無理なく行いましょう。
とにかく産褥期は横になって体を休めること!骨盤底筋トレーニングをいくら頑張っても、体を休めて回復に努めなければ意味ありませんので、ご注意ください。
産後誰も助けてくれる人がいないママさんには、食材宅配のヨシケイや、生協の宅配などの宅配サービスがおすすめです。
尿もれ解決方法に骨盤矯正!産後用骨盤ベルトがおすすめ
「産後は骨盤が歪みやすいので、骨盤ベルトがおすすめです。」とよく聞きます。
この”骨盤の歪み”が尿もれの原因になっていないかと調べてみたところ、「尿もれ解決方法として骨盤矯正がおすすめ」と書かれているのを発見。
産後用の骨盤ベルトは必要か?
さらに調べてみると、「産後の骨盤は自然と戻るから産後の骨盤矯正は必要ない。」なんて記述もあって、何が正しいのかさっぱりわからなくなってしまいました。
調べてみた結論としては、「現代のママさんには骨盤矯正が必要!」だと思いました。
昔に比べて産後助けてくれる人がいない、少ない。就学前の子を1人で外に出せる時代ではなくて、下手すると産褥期から上の子の送り迎えに奔走しないといけない。旦那も仕事で帰ってくるのが遅くてワンオペ育児。買い物の荷物運びも自分。外出しようとすると、おむつに着替えにと大荷物。
骨盤がまだ戻りきっていない産後に、妊娠前と同じように行動しようとして無理してたら、身体もゆがみますよ。
妊娠・出産で骨盤がどうなるか
あの小さな産道を赤ちゃんが通ることができる不思議。
私は我が子を産んだ時、「小さい!けど産道を通ったと思うと大きい。」と思ってしまいました。(2990g)
妊娠中は、ホルモンの影響で骨盤関節部の靭帯がゆるくなり、産後徐々に戻っていき、だいたい半年くらいで固定されていきます。
骨盤がゆがむから太るわけではないにしろ、骨盤のゆがみが身体に良くないのは明白です。
骨盤を安定させるにも産後の骨盤ベルトは使った方が良いと言われています。
産後用おすすめの骨盤ベルト 5選+α
産後用の骨盤ベルトのおすすめをご紹介していきます。
私も産後に骨盤ベルトを使用していましたが、幅が細いものがおすすめです。
幅が太い骨盤ベルトは、産褥期を超えて動く時期にはずれてしまって向きませんでした。
ダッコ 産後用骨盤ベルト
ダッコの産後用骨盤ベルトは、横から後ろにかけて幅が少し広くなっているタイプの骨盤ベルトです。
<おすすめポイント>
- ワンタッチで1人で簡単に装着可能。
- 分娩直後から使用することができます。
<口コミから見るデメリット>
- 全体的に収縮性がありすぎて締め付けが弱い。
- ずれやすい。
コナミスポーツクラブ 産前産後骨盤ベルト
コナミスポーツクラブの産前産後骨盤ベルトは、滑車の原理を利用して軽い力で引き締め調節が簡単なところがおすすめです。
<おすすめポイント>
- 4つのベルト通しが滑車の役割をしてくれるので、軽い力で骨盤ベルトを引き締めてくれます。
- 装着後の微調節も楽々。
- メッシュ生地なのでムレることなし。
- ズレ防止加工によってしっかり固定されるのでズレにくくなっています。
<口コミから見るデメリット>
- しっかり固定してくれて伸縮性があまりないので、立っているときは良いが座っている時が少し苦しい。
トコちゃんベルト 産前産後
前は幅狭く、お尻の部分は幅広でお尻をサポートしてくれておすすめです。
<おすすめポイント>
- 医学的に検証されているベルトなので安心。
- 色とサイズを選ぶことができます。
- 骨盤を前から後ろに支え、仙腸関節をサポートしてくれます。
<口コミから見るデメリット>
- お値段が高い。
- サイズ選びに失敗することがある。
- 寝て装着しないといけないのが面倒。
ピジョン 助産師推奨骨盤ベルト
ピジョンの助産師推奨骨盤ベルトは、幅が一定の骨盤ベルトです。
<おすすめポイント>
- 助産師推奨。
- ダブルベルトでしっかり固定できます。
- 身体に合わせたカーブ設計でズレにくい。
- 出産直後から使用することができます。
- メッシュ素材で通気性がよくムレにくい。
<口コミから見るデメリット>
- ずれる人もいる。
- 腰痛持ちの方には向かないかもしれない。
<筆者の使用した感想>
私はこのピジョンの骨盤ベルトを使用していました。あまりズレた覚えはないです。簡単に装着できて微調整もしやすかったので、かなり重宝していました。お尻部分が覆われたくない人におすすめの骨盤ベルトです。
やはり、骨盤ベルトをした方が、産後の骨盤が安定する感じがありました。
ワコール 産前&産後 骨盤ベルト MGY620
下着メーカーのワコールの産前産後用骨盤ベルトMGY620は、前は幅狭く後ろはY字構造でヒップをはさみこむ構造となっています。
<おすすめポイント>
- 骨盤まわりの3つのポイントを環状にサポートし、腰にやさしい。
- Y字構造でヒップをはさみこんでズレにくい。
- 樹脂製なのでソフトなつけ心地。
- 通気性の良いウレタン使用でムレにくい。
- 色とサイズが選べる。
<口コミから見るデメリット>
- 締め付け感はそこまでではなくガッチリではない。
- お尻部分が安定しない人がいる。
- ズレる人もいる。
番外、幅広骨盤ベルト(ワコールMGQ405)の使用レビュー
私がピジョンの骨盤ベルトを購入する前は、ワコールの幅広い骨盤ベルトMGQ405を使用していました。
<おすすめポイント>
- 骨盤をヒップの下から、斜め上にしっかり支えてサポートしてくれます。
- 伸縮性の異なるベルトが重なっていてしめやすくて装着しやすい。
- ヒップのまるみにそっているのでズレにくい。
<口コミから見るデメリット>
- 幅広すぎて、締め付け感が弱くズレやすい。
<筆者の使用した感想>
締め付け感は弱いです。産後すぐの産褥期に使うにはおすすめの骨盤ベルトですが、産褥期を終えて動き回るようになってからは、ホールド力が弱いのですぐズレました。
個人的にはこの幅広で覆ってくれる感じは嫌いではなくてむしろ好きだったのですが、ズレやすいのは問題で、すぐに上がってきてしまうので使い続けることができませんでした。
骨盤ベルトをうまく利用しつつ、骨盤底筋トレーニングで尿もれを解消しよう!
産後の骨盤ベルトを使用するときの注意は、ベルトを巻く位置を取扱説明書の通りの位置にすることです!
骨盤ベルトの装着位置を間違っていると、せっかくの効果が得られなくなってしまいます。
思うより下の位置に装着することが多いので、ちゃんと確認するようにしましょう。
産後は、慣れない赤ちゃんのお世話に四苦八苦してなかなか自分のケアまで至らないものです。
尿もれをこのまま放っておくと、年を取ってからまた悩まされる可能性は大きいです。
骨盤底筋トレーニングを寝る前の思い出した時にでも行いつつ、骨盤ベルトをうまく利用して産後の自分の身体をしっかりとケアしていきましょう。