ある日突然子供が吐いてしまうことがあります。
一家に一つあると便利なのが次亜塩素酸系のスプレーです。
赤ちゃんや子供が吐いてしまったら、慌てて水を飲ませるのは逆効果ですので、しっかり対応策を確認しつつ、対応グッズも確認しておきましょう。
赤ちゃんがミルクを吐くのが心配、原因は?
赤ちゃんはまだ未発達なので、げっぷを出すタイミングでミルクが逆流して吐いてしまうことがよくあります。
個人差があって、我が子は上の子はよくミルクを吐く子でしたが、下の子はあまり吐きませんでした。
しかも下の子はげっぷすらあまりしてくれなくて、よく心配したものです。
ただ、下の子が体調不良で盛大に吐いてくれた時は大変でした。
赤ちゃんが吐いた時の判断基準は?
私が産後うつっぽくて下の子のちょっとした症状で病院に行った時にお医者さんに言われたのは、
- 赤ちゃんの呼吸が正常か確認する。
- おっぱい(ミルク)をしっかり飲めている。
- 顔色が悪くなくて機嫌も悪くない。
の3つが大丈夫であれば、緊急性は低いとのこと。(+熱がないこと。)
逆に言うと、顔色悪いとかおっぱい飲めなくて吐いてばっかり、不機嫌で泣いてばかり、だと即病院に行った方が良いでしょう。
赤ちゃんは生まれて半年は免疫があると言われますが、風邪をひくこともあります。特にお兄ちゃんお姉ちゃんがいて保育園や幼稚園などに通っていると、移ることが大いにあります。
頭を打った後の嘔吐は危険なので即病院に行きましょう。
幽門狭窄症?
「幽門狭窄症」とは、生後2〜3週から3ヶ月くらいまでの赤ちゃんの病気です。
胃の出口が肥厚してしまって出口が狭くなってしまうため、飲んだミルクが十二指腸に運ばれずに胃にとどまって、胃がミルクで一杯になると噴水状に大量にミルクを吐いてしまいます。
ミルクを飲んでも噴水状に勢いよく吐く、赤ちゃんの体重が減る、などの症状がある場合は幽門狭窄症の疑いがありますので病院に行くことをおすすめします。
子供の突然の嘔吐、対応方法は?
今年の年初めと夏、それぞれ我が子が突然に嘔吐することがありました。
しかも夜中に吐き始めることが多い。
救急病院に向かうか悩む時間帯なので、電話相談に電話することもあります。
この夏、熱中症の疑いで5歳の我が子が突然嘔吐した時に、電話相談で確認した対応方法を書きます。
子供が嘔吐した時にすぐ水をあげてはいけない
やってしまいがちなのが、特に暑い時期だと脱水症状を恐れて嘔吐した子にすぐ水をあげてしまいがちです。
しかし、嘔吐したすぐに水をあげてしまうと、呼び水になってさらに吐いてしまう可能性大です。はい、この夏やりました。さらに吐きました。
熱中症の可能性の時も、嘔吐の時は嘔吐対応ルールに乗っ取ってくださいとのことでした。
水分をあげるタイミング
嘔吐した子供に水分をあげるタイミングは、
- 最初一時間は何もあげない。気になるなら口をゆすぐくらいにする。
- 吐いてから一時間くらい経ったら、一口だけ水分をあげる。一気にコップ一杯とかあげないように注意。
- 一口飲んで吐いてしまったら、また一時間空ける。15分くらい待って吐かなかったら、さらにコップ一杯くらいの水分をゆっくりあげる。
一応、一晩くらいは吐いた後飲まず食わずでも脱水症状にならずに過ごせるらしい、です。
我が子2歳半くらいが脱水症状になった時は、冬で夜中から胃腸炎で吐きまくって、飲んだり食べたりすると吐く状態が夜まで続きました。その日の夜救急に連れて行ったら軽い脱水症状と診断され点滴。
吐き始めからおおよそ20時間だったと思います。冬場に2歳半が胃腸炎でその時間経過で軽い脱水症状でしたが、これが夏場で猛暑の場合は少し怖いですね。
確か下の子が脱水症状になった時、口を湿らすくらいでも気持ち水分補給になると聞いたことがあります。
あげる水分は何にするか
水分は、麦茶や湯冷まし、子供用イオン飲料がおすすめです。ポカリやアクエリアスなどの清涼飲料よりは子供用イオン飲料の方が良いそうです。
OS-1も有効ですが、家にない場合は、水と塩と砂糖で手作りすることも可能です。ただし美味しくないらしいので、子供が飲んでくれるかは別問題。
OS-1を作ろうとしても気が焦って落ち着かないと思いますので、子供用イオン飲料をストックしておくことがおすすめです。
子供の突然の嘔吐、対応策&おすすめ対応グッズ
赤ちゃんや子供たちが嘔吐するのは本当に突然です。
事前に対応グッズを購入しておいて、いつでも使えるように準備しておくことをおすすめします。
おすすめの嘔吐対応グッズ、リスト
我が家にあるおすすめの嘔吐対策グッズは、
- 次亜塩素酸水スプレー(除菌モーリス)
- キッチンハイター
- 使い捨て手袋
- キッチンペーパー
注意すべきは、ファブリーズではノロウイルスやロタウイルスには勝てないとの噂。
できれば台所用のキッチンハイターがノロウイルスなどには強力で効果的だとのことです。
夜中子供が吐くときは大抵布団の上です。
布団にキッチンハイターを使いたくない私は、次亜塩素酸系スプレーの除菌モーリスを常備しています。
嘔吐物、排泄物の正しい処理方法
厚生労働省のサイトに、「ノロウイルスに関するQ&A」が書かれています。
嘔吐する原因がノロウイルスとは限りませんが、嘔吐物や排泄物の処理方法として参考になりますので、確認してみましょう。
床等に飛び散った患者の吐ぶつやふん便を処理するときには、使い捨てのガウン(エプロン)、マスクと手袋を着用し汚物中のウイルスが飛び散らないように、ふん便、吐ぶつをペーパータオル等(市販される凝固剤等を使用することも可能)で静かに拭き取ります。拭き取った後は、次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度約200ppm)で浸すように床を拭き取り、その後水拭きをします。おむつ等は、速やかに閉じてふん便等を包み込みます。
おむつや拭き取りに使用したペーパータオル等は、ビニール袋に密閉して廃棄します。(この際、ビニール袋に廃棄物が充分に浸る量の次亜塩素酸ナトリウム※(塩素濃度約1,000ppm)を入れることが望ましい。)
できれば、使い捨てのガウン(エプロン)とマスクがあった方が良いということです。
要約するとこんな感じ。
- 使い捨てガウン、手袋とマスクを装着して、嘔吐物をペーパータオルなどで飛び散らないように拭き取ります。
- 次亜塩素酸ナトリウム(塩素濃度約200ppm)で浸すように床を拭き取り、水拭きする。
- 嘔吐物やペーパータオルなどは、ビニール袋に密閉してゴミ箱へ。
次亜塩素酸ナトリウムとは、次亜塩素酸水との違い
嘔吐物の処理方法で、「次亜塩素酸ナトリウム」が出てきました。
実は、「次亜塩素酸ナトリウム」はキッチンハイターや哺乳瓶消毒液「ミルトン」の主要成分です。
キッチンハイターなら常備しているご家庭が多いと思いますので、嘔吐物にはキッチンハイターをかけて手袋して処理する!と覚えておきましょう。
次亜塩素酸水との違い
「次亜塩素酸ナトリウム」と似たような名前のもので「次亜塩素酸水」というものがあります。先ほどおすすめしました「除菌モーリス」も次亜塩素酸水です。
「次亜塩素酸ナトリウム」(キッチンハイター)は塩素臭がする強いアルカリ性で刺激性があり、人体への影響があります。
次亜塩素水は弱酸性、基本的には無償ですが反応すると塩素臭がします。刺激性も人体への影響もないと言われています。
気になるノロウイルスなどへの効果ですが、「次亜塩素酸ナトリウム」は高濃度(100ppm以上)だと効果あります。先ほどの厚生省公式サイトでも「濃度約200ppm」と書かれていましたので、キッチンハイターは嘔吐物には薄めずに使った方が良いでしょう。
次亜塩素酸水は、原液使用可能でノロウイルスなどへの効果も大!なんと一般的な消毒剤「次亜塩素酸ナトリウム」の約80倍の除菌力があるそうです。
ちょっと詐欺っぽいと思ったのは私だけでしょうか。(詐欺ではないです。)
次亜塩素酸水は「次亜塩素酸ナトリウム」と異なり消臭力があるので、嘔吐物処理だけでなく洋服の消臭にも使用することができます。ニオイで誤魔化すのではなくしっかり消臭してくれるので消臭スプレーなどのニオイが苦手な方にもおすすめなのが次亜塩素酸水です。
「次亜塩素酸ナトリウム」を水で薄めても次亜塩素酸水にはなりません。ハイターのスプレータイプと次亜塩素水スプレーも違う商品です。
もともとは両者とも主成分が次亜塩素酸と同じなのですが、phの値が高ければ次亜塩素酸イオン(「次亜塩素酸ナトリウム」)、phの値が低ければ次亜塩素酸へ変化するのだそうです。
似て非なる両者、使い方を間違えないようにしないといけません。
除菌に便利な次亜塩素酸水を使ってノロなどのウイルス対策を!
家に除菌モーリスなどの次亜塩素酸水スプレーを常備しておくと、嘔吐だけでなく洋服の消臭やおもちゃやぬいぐるみに一拭きシュッとするだけで除菌や消臭ができるので便利でおすすめです。
急な赤ちゃん、子供の嘔吐は親としてはびっくりして焦ってしまうものです。
吐く時は何度も吐きますので、落ち着くまで水分を取らずに休ませてあげましょう。
見守るだけで無力感がありますが、親が慌てずに落ち着いているだけで子供も安心します。
もし吐く以外の緊急性がある症状があるなら病院へ、吐くだけで様子をみれそうなら休ませてあげて、判断を迷う場合は「#8000小児救急電話相談」などに相談してみましょう。