「赤ちゃんが寝てくれない!」
「なぜこの子は、こんなに繊細なんだろう。」と思ったことはありますか?
赤ちゃんが寝ない原因は、赤ちゃん自身が刺激に敏感だからかもしれません。
今回は、HSP(HSC)についての記事です。HSP(HSC)とは、何でしょう?
HSP(HSC)って何?
HSPは、1996年にエレイン・N・アーロン博士が考案したと言われています。
HSPとは、「Highly Sensitive Person」の略です。
直訳すると「高感度な人」、「すごい敏感な人」です。
HSCは、HSPの子どもバージョンのことです。(「Highly Sensitive Chile」)
直訳すると「超敏感な子」、「すごい繊細な子」になります。
おそらく私自身HSPです。
発達障害や自閉症を疑っていましたが、HSPのことを知った時、なるほどこれだ!と納得。
HSP(HSC)の特徴
HSP(HSC)は、生まれつきの特性なので、本人にもどうしようもない一面もあります。
HSPの人は、「DOES」と言う4つの性質を持つそうです。
- D (Depth of processsing):深く考える
- O (being easily Overstimulated) :刺激を過剰に受けやすい
- E (being both Emotionally reactive generally and having hight Empathy in particular) :共感力が高くて、感情反応が強い
- S (being aware of Subtle Stimuli) :些細な刺激を察知する
具体的な特徴は?
具体的なHSP(HSC)の特徴は、こんな感じです。
- 音や光にすごく敏感
- におい、味などの五感が敏感なことも(化学調味料に反応するなど)
- 電磁波に反応する人もいる
- 感受性が強い(共感力が高い)
- 人混みが苦手
- 1人でいる時間が必要
五感や感情など、ありとあらゆる刺激に対して敏感だ、ということですね。
人によっては大丈夫な分野(においは気にならないとか)と、ダメな分野(音に過敏)があると思われます。
赤ちゃんがHSCだと、どうなる?!
HSCの子は、生まれた頃からHSCです。
とーっても育てるが大変、かもしれません。。。。。(我が子もおそらくHSC)
これは私の経験と推測によるものですが、HSCの赤ちゃんの特徴は、
- 寝ない
- 少しの物音ですぐ起きて泣く
- 掃除機の音や雷の音が嫌い
- 化学調味料を受け付けない
- アニメや絵本の戦いものが嫌い
- 人見知りが過剰、期間が長い
などが当てはまるかな、と思います。
自分の状況を説明できない赤ちゃんなので、眩しいとかは不明です。
これも赤ちゃんそれぞれかと思いますが、我が子は音にすごい過敏で苦労しました。
HSP(HSC)かどうかチェックしたい
「自分や、自分の子がHSP(HSC)かも?」と思った場合は、
「HSP チェック」などと検索すると、簡単セルフチェックや診断テストのサイトがありますので、チェックしてみてください。
HSPセルフチェックをやってみた
実際に、HSPセルフチェックをやってみました。
>>HSP診断テスト
こちらのサイトさんで私自身が自己診断をしてみましたが、
結果→ 85(-52〜140)、HSP度:中、「HSPであると思われます。」
でした。
>>繊細改革
こちらのサイトさんの私の自己診断結果は、
15個該当。(12個以上当てはまる場合は、HSPである可能性が高い)
こちらのサイトさんで、我が子を診断してみました。
結果→10個該当。(13個以上ならおそらくHSC)
あれ?意外と低い?
案外我が子とのことがわからなくてYESと言えるのかわからない質問もありました。
我が家のHSP(HSC)の苦労話
我が子はおそらくHSCで、私もおそらくHSPです。
上の子がより顕著なHSCで、生まれた頃から苦労しました。
HSCの子、何が育てにくいか?
子それぞれに個性があって、HSCの特徴も子それぞれです。
我が子は、赤ちゃんのころから音にすごい敏感でした。
HSCの赤ちゃんのころ、苦労したこと
- パパが本をめくった音で寝ていたはずが泣き出した
- 引き戸の音は必ず起きて無くから開け閉めできない
- 掃除機の音が嫌いすぎて、掃除機かけられない
- ルンバは敵
とにかく、寝ない。
寝たと思っても、すごい些細な音で起きて泣き出す。
毎日、黒ひげ危機一発をやってる気分でした。
HSC、幼稚園児の期間に苦労したこと
- 歯医者の動く椅子がダメ
- 歯医者の治療器具全般がダメ(あのキーンと言う音とか)
- 耳鼻科で暴れる
- 眼科の眼圧検査で暴れる
- 眼科の刺激が多少ある目薬に拒絶反応で大暴れ
- 注射を全拒否
- 避難訓練のサイレン音がダメ
- 運動会のピストルの音がダメ
幼稚園ではそこまで問題はありませんでしたが、問題は、病院で全て大暴れしてくれたこと。
赤ちゃんの頃は平気だった注射や歯医者が、幼稚園児になる頃には一切ダメになりました。
全病院で大暴れ!母グッタリ
歯医者の動く椅子がダメなので、小児科専門の椅子が動かない(診察台がベッドの)歯医者を探し出して通う羽目に。
普通の風邪なら良いか、と思いきや、いつもと違う小児科に行っただけで心拍数が上がり、
「この心拍数は高すぎます!心配なので大きな病院に即行ってください、紹介状書きます。」
と言われて病院のはしごをする羽目になったり。
(大きな病院では、脈を測っただけでたぶん大丈夫だろうと帰されました。。。)
眼科で眼圧検査(あの風がくる検査)は完全ダメ。風こない器具も全拒否。
目薬をするのも大暴れで、「眼科ってこんな大変なところだっけ??」とグッタリ。
耳鼻科で暴れるのはナゾですが、耳は弱点なのでしょう。(音しかり。)
突発的な音がダメ
成長とともに掃除機の音は大丈夫になりました。
しかし、突発的な音がダメで、特に破裂音は致命的にダメ。
ヤフーニュースでみたニュースが近いです。>>「運動会が怖い」ある女子中学生の1年間
これは最近のことですが、学区の運動会に初めて参加したところ、
頻繁に鳴るピルトルの「パーン!」という音がダメで、終始耳を塞いでいました。
当然のことながら、打ち上げ花火の音も、避難訓練のサイレンの音もダメです。
うちの子はチャイムの音は大丈夫で、カミナリも嫌いだけどまだ耐えれる様子。
共感力高すぎ!(再現ドラマを見て失敗した話)
何かのテレビ番組で再現ドラマをやってたのを何気に見ていた時のこと。
それは、1番したこの子が自閉症か何かで母親から少しの時間離れることが出来ず(暴れる)、
しかし犬を飼いだしたら落ち着いたよ、という話でした。
上にお姉ちゃん2人がいて、大きくなった末っ子を抱っこしながら家事をしたり、
精神的に疲れ果てたお母さんが、
「この子を産まなければ良かった。。。!」「この子がいなければ。。。」
と言うシーンがあったんです。
すごいリアルで、お母さんのその負の感情がすごく伝わるシーンでした。
感受性が高すぎて、自分のことと受け取ってしまう
その後、子どもたちが泣き出したのには困りました。
「自分がいなければ良いって言われた気がした。」
と、2人とも大号泣。
みごとに、再現ドラマのお母さんの発言を、自分に向けて言われたと受け取ってしまっていました。
「ドラマの話であって、ママはそんなこと思ったことないから安心して!
大丈夫、愛しているよ!」
と抱きしめて、感情を持ち直させるのに苦労しましたよ。
失敗しました。
HSP(HSC)は悪くはない、逆に武器にもなる!
ここまでHSP(HSC)の苦労する点をご紹介してきましたが、別にHSP(HSC)だから何が悪いとかないんです。
ただ敏感なだけで、しかも5人に1人くらいはいるらしいのです。
人より苦労する面もありますが、HSP(HSC)であることが武器になることもあります。
- 共感力が高いので、他人の気持ちを察することが得意
- 想像力が豊か
- 大勢での集まりなどで足りないことに気付きやすい(椅子が一人分足りないとか)
- 危険予知に優れている
などなどです。
より細かいことに気付ける!と言うことは武器にもなります。
他の人の痛みに気付いて寄り添ったり、危ない小さなリスクに気付いて対応できたり。
HSP(HSC)だからできることもあるんです。
バウンダリー(境界線)をしっかり引くことの大切さ
日本ではあまり「バウンダリー」(境界線)のことは言われません。
私自身もここ数年で耳にし始めた言葉で、「境界線(バウンダリー)」という本を読もうと思いつつ後回しになっていますが、
バウンダリー(境界線)をしっかり引くことは、HSP(HSC)にとって大切なことです。
詳しくは、
>>5人に1人の「ひといちばい敏感な気質」をもつHSP・HSCは、自己理解と自己肯定でもっとラクになる。子育てカウンセラー・心療内科医の明橋大二先生にききました!
サイトさんや、
HSCの子育てハッピーアドバイス
を参考にしてください。
HSCを育てるために必要なことが書かれている良本です。
我が子がHSCの場合、対処方法は?
我が子がHSCの場合は、
- 否定しない
- 受け止めて対応してあげる
のが大切かと思われます。
うまく対応しないと、相手は感情にも敏感なHSCです。
「服のタグがチクチクして嫌。」と言う子がいたら、「チクチクした嫌なんだね。タグとってあげるね。」と対応してあげるとか、
音に恐怖を覚える子には、「怖かったんだね。」と受け止めてあげるなどです。
「あんな音、怖くないじゃん。」とか、「タグはチクチクするものだから。」など、
軽く流し続けることは子供によくありません。(ああ、自分で書いていて耳が痛い。猛反省)
決して、否定しない
「なんでこんな音が怖いの。理解できない。」など、否定しないであげてください。
過剰に反応したいわけではないんです。
自分の反応を否定される = 自分自身が否定される
と感じて、セルフイメージが下がってしまいます。
HSCだから夜泣きしている可能性は?
夜泣きに関しては、原因がよくわからないものを言うそうなので、
HSCだから何か些細な刺激に過剰反応して泣いていることも否定できません。
(温度とか、風の当たり具合とかシーツのヨレとか。)
対処方法や夜泣きの詳しくは、
アロマで神経を落ち着けて夜泣きしないでくれると嬉しいですね。
HSP(HSC)として生きていくこと
私自身おそらくHSPで、「生きにくい」と思って生きていましたが、
HSPかもと言われて何か安心するものがありました。
「自分だけではない。」「他にも同じように感じている人たちがいる。」と。
自分自身が大人になり、子育てをしていくうちに、やはりバウンダリーをしっかり引くのは大切だと思います。
まだ私自身うまく引けるようになった訳ではなく、対我が子ですら1日のうちに1人になる時間が必要だったりします。
HSCなら、より子どもの頃から感情をコントロールするすべを身に付けるべき!です。
子育て、頑張りましょう。